活動会員のレポート

笑いヨガを働く人々へ

  荒尾 あらお 紀倫 のりみち (元 日商岩井)


Dr. Madan Kataria(右端)、筆者(右から2人目)

 笑いヨガは、インドの内科医であるDr. Madan Katariaが1995年に考案したもので、無邪気な笑いとヨガの呼吸法を組み合わせた一種の体操です。落語や漫才などのユーモアに頼らず、笑う理由がなくても誰でも笑うことができます。いろんな仕草をしながらグループの他のメンバーと目を合わせ、無邪気な遊び心で作り笑いをしますと、すぐに本当の笑いになり、皆に伝染していきます。
 人の身体は、作り笑いと本当の笑いの区別がつかず、どちらの笑いも健康増進に役立つことが医学的に証明されており、欧米や日本を含む100ヵ国以上の国々で楽しまれています。
 笑いヨガは、上述の笑いヨガ体操と笑い瞑想めいそう(ただ笑うだけの瞑想めいそう+クールダウン)から成っていますが、笑い瞑想めいそうとヨガ呼吸瞑想めいそうを組み合わせたものが、笑いヨガ瞑想めいそうです。
 私は、笑いヨガ体操を行うと同時に、Dr. MKの「笑いヨガ 笑うのに理由はいらない」と「笑いヨガのスピリット」を研究し、毎朝30分間笑いヨガ瞑想めいそうもやってきました。その結果、自分の嫌な性格(先ず、自分で失敗すると自分を責めていつまでも不愉快な気分にさいなまれること、さらに、人がちゃんとやらないとすぐいらいらし、怒鳴ったりすること)が出なくなってきたばかりでなく、集中力も高まり、毎朝やっているヨガの「立木(足一本立ち)のポーズ」が何の支えもなしにできるようになりました。
 笑いヨガは、フィットネスセンター、ヨガスタジオ、高齢者センター、学校、大学、心身障害者施設、がんの患者会などで普及しつつありますが、企業でも取り上げられつつあります。企業で注目されている理由は、下記の通りです。
 (1)職場のストレスを軽減する:職場では多くの人がストレスを抱え、才能や技術があっても感情的なバランスを失ったり、ストレスが高まったりすれば、十分に能力を発揮することができません。笑いヨガは、単純な体操で心身のストレスを軽減し、感情のバランスを取り戻すことができ、費用対効果がもっとも高い、短時間でできる体操です。
 (2)感情を安定させる:前向きの感情をもたらし、ネガティブな感情を軽減させることによって職場関係も円滑になり、仕事と生活のバランスもうまく取れるようになります。
 (3)ピーク・パフォーマンスを高める:脳を含む全身への酸素供給量を高め、能力を最大限発揮できるようになります。脳は、他の臓器に比べ、25%多くの酸素を必要としますが、笑いヨガで行う笑いと深呼吸がより多くの酸素を体内に取り込みます。ピーク・パフォーマンスを達成するためには、気分も非常に重要な要素ですが、笑いヨガは、エンドルフィンなどのホルモンを脳細胞から分泌させますので、瞬時に気分転換を行うことができます。
 (4)創造力を高める:笑いヨガの遊び心は、創造力の基礎となる右脳の活動を刺激しますので、新しいアイデアや考え方が生み出されやすくなります。
 (5)チームワークを高める:笑いヨガは、人と人とをつなぐことで、チームワークを強化し、コミュニケーション力を高め、従業員が互いに助け合って、積極的に支え合う職場環境をつくりあげるのに役立ちます。
 このように笑いヨガは企業にとっても大きなメリットがありますので、厳しい労働環境下で働いておられる人々に笑いヨガを普及していきたいと考えています。私は、Dr. Madan Katariaから直接ティーチャーの認定を受け、2015年2月から地元自治会有志の依頼を受け、ボランティアで笑いヨガを月1回教えています。参加費用は、場所代として1人当たり30円です。関心のある方は下記にご連絡ください。
 (Laughter Yoga UniversityのOur Star Authorsに選ばれ、私のブログがhttp://laughteryoga.org/english/blog/blogger_info/11804に掲載されています)

 開催場所:千葉市美浜区高浜5丁目自治会集会所
 関連Website:http://laughteryoga.jp/club/detail.php?id=594
 Eメール:araonorimichi@gmail.com
 電話:043-277-8583