マンスリー・レポート No.29 (2003年4月)
活動会員のレポート
  横浜商科大学でのオムニバス講座
    大学・オープンカレッジ講座コーディネーター 増田 政靖(元 三菱商事)
2002年度授業内容
講義週 講義内容
ガイダンスおよび世界経済へのアプローチ
世界貿易における日本
世界経済の中での日本ビジネス
北米の経済と生活全般
ニューヨークとウォール街
北米の穀物市場
7〜8 中南米の経済と生活 (1)、(2)
9〜10 欧州(EU)と東欧 (1)、(2)
11 ロンドンとシティー
12〜13 ASEANの経済と生活 (1)、(2)
14 前期のまとめ
15 大洋州の経済と生活
16 台湾の経済と生活
17 韓国の経済と生活
18〜19 中国の経済と生活 (1)、(2)
20〜21 中近東の経済と生活 (1)、(2)
22〜23 中近東と日本のエネルギー事情 (1)、(2)
24〜25 旧ソ連圏の経済と生活 (1)、(2)
26 アフリカの経済と生活
27 インドの経済と生活
28 後期のまとめ
 一つの大きなテーマをいくつものサブテーマに分け、そのサブテーマごとにエキスパートがリレー方式で講義を進め、結果として狙った大きなテーマについて総合的に理解してもらう。ちょうど、いろいろな人が一緒に乗り合わせて同じ目的地に向かう乗り合いバスに似ているからでしょうか。こうした形式の講義のやり方を「オムニバス講座」と言います。

 複数の講師から多面的なものの見方を学び、教科書に載っていない面白くかつ多様な実地体験を聞けるなどの理由から、あちこちの大学やオープンカレッジで採用されています。特定の地域や商品、あるいは財務や経理、人事や法務など商社のさまざまな分野のエキスパートがそろっているという意味では、ABICはまさにエキスパートの宝庫であり、講師としての人材のデパートとも言えます。

 このような特色を生かしてABICの大学講座担当は、一昨年のスタート以来、早稲田大学エクステンションセンター、神戸大学、甲南大学、東海大学エクステンションセンターとオムニバス講座を実施してきましたが、いずれも半期の講座で、通年という例はありませんでした。その壁を破ったのが昨年度、横浜商科大学に採用いただいた講座「国際経済事情」です。

 4月に開講して前期に13コマ、後期に13コマ、年間合計26コマの講義を計15人の講師がリレーしながら世界各地の経済と生活を語るという切り口で、去る1月17日、最後の講義が終了しました。学校側の「これから社会人となる若い世代に驚きと感動を与えるような、実社会あるいは世界各地での生活に根差した講義をしてほしい」という要望に応え、ABICでも各地域の大ベテランと商品や市場のエキスパートにご登場願い、なかなか普通の大学では聴講できないユニークな講座になりました。

 他の大学からも同じような方式で講座を提供してほしいという要望が相次いでおり、3月末時点で、2003年度には16校からの受注が決定しています。すでに決まった講座については講師候補も決定済みですが、今後随時要請が入ってくるであろう新しい講座に貴方も講師としてチャレンジしてみませんか? 私たちの経験と知識を新しい世代にうまく伝えていく。これも私たちに課せられた大きな責任だと思います。

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