マンスリー・レポート No.33 (2003年9月)
中小企業支援

●東京都中小企業振興公社ビジネス・ナビゲーターとして9名が活躍

後列左から  清宮信男(元 住友商事)  
  渡辺道雄(元 住友商事)  
  小池拓夫(元 三井物産)  
  大森日出太郎(元 三菱商事)  
  近野治夫(元 丸紅)  
前列左から 岡田恵二郎(元 ニチメン)  
  藤井希祐(元 住友商事)  
  三上亜佐橘(元 太陽誘電)  
  福田義朗(元 住友商事) (敬称略)
 東京都は中小企業の育成・振興のため、経営支援、助成金交付等の支援事業を行っていますが、製造業の新製品開発・販路の開拓等、大企業のOB等を活用してさらにきめ細かいフォローアップを行うべく、昨年60名のビジネス・ナビゲーターを募集し、このうちABICが推薦した9名の活動会員が採用されました。9名の方々は、本年4月から活動を開始し活躍中です。

 60名のビジネス・ナビゲーターは5班に分かれ、約600社の製造業に対し、それぞれ個別訪問による現状把握を行いつつ、製品の販売支援活動を行っています。

●(財)千葉県産業振興センターと国際ビジネス実務支援契約更新

 同センターとの業務委託契約を更新(2003年4月1日〜2004年3月31日)しました。

 SARSの影響等により中国関連の事業計画が軒並み停滞したこともあって、延引している支援業務もありますが、2年目を迎え、県下の企業等からの支援依頼も徐々に増加しています。2002年7月から本年8月の間に各分野にABICの推薦した活動会員18名が次々と採用され、活動を開始しています。

●埼玉県中小企業振興公社インキュベーション・マネージャーに就任

 川口市は、インキュベーション事業としてベンチャー企業を誘致しています。同企業への各種支援業務を担当するインキュベーション・マネージャーに、ABICが推薦した小畑克之氏(元 丸紅)が4月1日に就任し、活動を開始しています。

●関西:クリエイション・コア東大阪コーディネーターに4名
    特許流通センター特許流通アソシエイツに2名就任

戸川 順治 氏
(元 伊藤忠商事)
中込 喜雄 氏
(元 住友商事)
峯本 晴輝 氏
(元 丸紅)
萬木 寛 氏
(元 丸紅)
新居 欣造 氏
(元 丸紅)

 東大阪を中心とした中小ものづくり企業を総合的に支援するため「クリエイション・コア東大阪」が設置されました。そのコーディネーターとして、多数の一般応募者の中から、外国語を含む厳しい選考を経て本年4月、ABIC会員4名(戸川順治氏〔元 伊藤忠商事〕、中込喜雄氏〔元 住友商事〕、峯本晴輝氏〔元 丸紅〕、萬木寛氏〔元 丸紅〕)が採用され、活動しています。また、同時に、大阪の中小企業の巻き返しに不可欠な知的所有権の流通・開発に関連し、特許庁の下部機構である「特許流通センター」に2名(萬木寛氏〔元 丸紅〕、新居欣造氏〔元 丸紅〕)が特許流通アソシエイツとして採用され、特許の海外流通や紹介、国内での活用等々、ビジネスの面だけでなく技術面でも大いに協力できる体制を確立しました。製品の輸出をはじめ中国、その他アジア地域への海外進出に至るまで広範囲にコンサルテーションのできるABICの活動は次第に軌道に乗りつつあります。

 これらの活動は、大阪府下にとどまらず、神戸市をはじめとする他の関西圏でも次第に知られるようになり、企業が直接協力を求めてきたり、英文や中文の翻訳業務の依頼が相次ぐなど、活動の範囲が広がりつつあります。また、東大阪の中小企業を研究対象として取り上げたいという大学もあり、「産学官」連携もわれわれを中に挟み、本格化する方向に進んでいます。

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