マンスリー・レポート No.52 (2005年4月)
活動会員のレポート
  世界自然遺産が近くにあるアルゼンチンの田舎町にて
    JICAシニア海外ボランティア
アルゼンチン水産資源開発
藤田ふじた しげる(元 三井物産)
研究室にて 気仙沼をPR

 1年派遣で2004年4月に着任。アルゼンチンの愛すべき大田舎のサン・アントニオ・オエステ市のリオネグロ州立海洋生物水産研究所に配属され、日本の水産商売・水産事情のアドバイスをやっています。同市は、南西大西洋に続くサン・マティアス湾に面し、この湾の南には世界遺産で有名なバルデス半島があり、クジラ、アザラシ、ペンギンなど野生動物たちの楽園です。
 サン・マティアス湾は、日本市場向け好適水産アイテムが残念ながら乏しく、また、人口より食育牛数の多い肉食天国のアルゼンチンでは、水産業は内需向け一次産業というよりも輸出産業の位置付けができますが、JICAのSVとして国際交流・草の根運動的魚食活動食育活動にも励んでおります。
 配属先研究所は州の機関で同じ施設内に漁業取締局も併設され、サン・マティアス湾の底引トール船許可数11隻の航行状態が常にGPSモニタリングできる近代機器も保有し、環境保全資源保護型水産業が日夜粛々と行われている様は、日本の漁業者も見習う点は多いと思います。また、国立コマウエ大学水産学部の演習実験施設でもあり、研究員や漁業取締官も二足の草鞋で、大学で海洋生物学や海洋学の教諭(なんと博士が6名)を務めています。日本の各県の水産試験場もこのような合理的組織改革を行うことで指導研究教育食育啓蒙組織に生まれ変わることも可能かと思います。

研究生・大学生・職員の箸の練習 海水浴場 環境監視員と

 さて、12月に入り、普段はひっそりしたわが町の様子も変わりました。同じ行政区にあるラス・グルータスが海浜リゾートに生まれ変わり、3ヵ月間は、スペインのコスタデルソル状況となります。幼少期の神戸深江浜や横浜本牧浜を思い出し毎日この海水浴場に日参し、すっかり日焼け爺となりました。
 日光浴をしていたら半ズボンに肩章付き制服を着用し警笛と大きな双眼鏡を持った若者が近づいてきました。なんとGuarda Ambiental(環境監視員)です。この湾の南は世界自然遺産のバルデス半島に続いています。なんだか小員を知っている様子。コマウエ大学のガストン君とファンパブロ君です。学生の運動会や焼肉パーティー(Asado)にも顔を出しているので、この東洋からやってきた自分達の父親のような親爺をからかいに来たようです。1ヵ月で200ペソのバイト、学卒新人が400〜500ペソですから生活実感から言えば邦貨で10万円程度の給与でしょうか。海水浴場とは言え、環境監視員として正しい目的で双眼鏡を必ず使用するように親爺らしい教育的指導をしました。彼等も笑っていました…。
 小員の拙文は此処にも掲載中です。
JICAのウェブサイト
http://www.jica.go.jp/yokohama/jigyo/tayori/tayori_21.html
みやぎ国際交流
http://www.pref.miyagi.jp/kokusai/koryu/yume-taishi/report/report_fujita_s.htm

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