マンスリー・レポート No.61 (2006年1月)
コーディネーターの転勤とその一日
ABIC中小企業支援グループ・コーディネーター 佐藤さとう とおる(元 伊藤忠商事)

 某月某日、ABICの野津事務局長から中小企業支援担当の高廣コーディネーターが超多忙なので手伝ってくれないか、という話があった。われわれコーディネーターは結構、横の連絡があって担当外のプロジェクトでもどういうことが行われているのかはおよそ分かっている(つもりでいる)。留学生支援プロジェクトを担当して4年近くになり、いささかマンネリの感があったのとまだ若干のチャレンジ精神があったことで簡単に引き受けてしまった。

 しかし実際は右も左も分からず手探り状態が続き、やっと半年ほど経った今ごろになって全体像がつかめてきた。ABICの活動分野は広範囲であるが、中小企業支援担当の活動は主に地方自治体、その関連組織、一般企業やNPO法人等からの求人依頼にABIC会員の適任者を推薦し、会員の皆様に極力希望に沿った活躍の場を提供することである。

 短い期間の経験で感じたことは、われわれは人を相手に仕事を進めるわけだが、求人側にいろいろな方がいるのと同じように、会員の側にもいろいろなタイプの方がおられて興味が尽きないことである。また現役時代との大きな変化は、通信手段が今やメールが主で電話が従となっていることだ。特に海外に駐在の会員との交信は利便性とコストの面でメールがありがたい。

高廣コーディネーター(左)と打ち合わせ

 仕事を離れて面白いのは、他のコーディネーター達との談論風発の一時である。国の将来を憂い、国防を忘れた国民とそれを助長する新聞を嘆き、教育の無方針に怒り、しばし時を忘れて咆哮ほうこうするうちに気分も落ち着いてくる。時には場所を変えて終業後のそば屋での飲み物付き討論会となる。

 今から思えばサラリーマン時代の居酒屋での話はほとんどが、バカな上役の悪口か、意地悪な取引先への愚痴か、若い時には異性の話が主なものだったが、今や話のレベルは格段に向上し、小泉郵政民営化からイラク紛争の行く末まで気宇壮大だ。もちろんABICの将来についても語り合うという内容の濃い話が続く。

 現役を退いて後の生活は、各人がそれぞれ独自の生き方を持っておられるが、われわれコーディネーターの生活に占めるABICの影響度は多大なものがあり、日々少しでも会員や関係者の皆様のお役に立てることができればこれ幸いと、今日もABICのパソコンに向かうところである。

Copyright (C) 2003-2008, 国際社会貢献センター (ABIC)