マンスリー・レポート No.76 (2007年4月)
大津市立粟津中学校への講師派遣
講師陣

 2002年から始まった滋賀県大津市立粟津中学校への講師派遣は、この5年間で、延べ22名の会員が講師を務め、13ヵ国22コマの授業を実施した。毎回、4ヵ国、5ヵ国といった複数の国々を4教室または5教室で同時並行して授業を行うもので、それぞれの国情を熟知したABIC会員を講師として派遣している。

 同校では国際理解教育の目的として生徒達に以下を指導している。(1)世界のさまざまな国の状況やその国に伝わる伝統や文化を調べることにより国際人としての感性を磨く。(2)元商社駐在員の方々のお話を聞くことで国の実情を知り、自らの生き方を深く考える機会とする。(3)それぞれの国の中学生が、日本や日本人に対してどの様に見ているかを理解したうえで、平和な日本に生きる自分達ができることを考える。

 昨年12月8日に実施した授業は、3年生5クラス(40人/1クラス)が対象であり、駐在経験のある5名の関西地区在住の会員を講師として派遣した。イラン(および中東一般)は小口良喜氏(元三菱商事)、ブラジルは喜多創平氏(元日商岩井)、ベトナムは椚座くぬぎざ武敏氏(元日商岩井)、米国は山本博勝氏(元三菱商事)、中国は私、大西稔男(元三井物産)が担当した。

 授業に先立ち、生徒達は先生の指導の下、各クラスで数班に分かれ、それぞれの国の生活、文化、歴史、気候風土、観光、教育、環境、仕事等について事前に勉強した。それを生徒達で発表し合い、投票で一番評価が高かった班が授業当日の司会役を務めた。生徒達の事前の勉強ぶりと、勉強の成果をまとめた壁新聞には大変感心した。

 それぞれの講師は担当の国についてのレジュメ、パンフレット、写真、民芸品等を準備し、学校側には地球儀とOHPを準備してもらうなど、工夫を凝らし、楽しく、役に立ち、印象に残る授業を行うべく努力した。

 溝上校長先生、松村教頭先生、ご担当の大倉千仁先生からお褒めの言葉をいただき、また後日、生徒の皆さんから各講師に感謝の気持ちが込められた感想文が寄せられ、講師一同、感激した。逆に私達が若い力をもらったようで、感謝の気持ちでいっぱいになった。今後とも同校とABICのつながりがさらに発展し、続いていくよう尽力していく所存である。これぞ私が好きな今回も授業で使った言葉“教学相半”である。

(関西デスクコーディネーター 大西おおにし 稔男としお

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