マンスリー・レポート No.89 (2008年5月)
活動会員のレポート
  「国際理解教育」での桃山学院大学との取組み
  関西デスクコーディネーター (元 丸紅) 藤原 ふじわら 照明 てるあき
Panasonic Center大阪を見学(筆者 右端)

 ABIC関西デスクでは、会員の諸外国での駐在経験や知見を活用する活動の一つとして、大学での講座や中小企業支援と並んで小中高校生を対象とした国際理解教育を掲げている。これまでに数多くの実績を積み重ね、今後、更に広がりを見せる状況下にある。
  今般、桃山学院大学との連携により、従来行なっている国際理解教育とは趣きを異にした外国人学生を対象にした「ビジネス・ツーリズムプログラム」に取り組んだ。即ち、桃山学院大学のカナダにおける提携校であるMedicine Hat College(アルバータ州)から19名のカナダ人学生を日本に招聘し、日本を理解してもらおうという同学に取っても初めての国際理解教育の試みで、いわば逆張り国際理解教育であるところに特徴がある。

エドワーズ カナダ領事の挨拶
講義する野本会員
講義する深川会員

 カナダ人学生一行は、本年5月初旬より約3週間、大阪中心部の宿舎に滞在し、日々電車を乗り継ぎ約1時間掛けて泉北(泉北高速泉中央)にある桃山学院に通うなど、日本人学生と全く同じ通学方法をとった。我々ABICでアレンジした
1. ABIC会員の英語による日本経済の現状(野本直記氏、元 丸紅)や薄型テレビの生産(深川泰博氏、元 松下電器産業)に関連する講義、 2. 大阪府商工労働部の元職員による大阪経済の重要性及びカナダ経済規模との比較、 3. カナダ領事による講演、 4. Panasonic Center大阪とトヨタ自動車工場見学、及び桃山学院大学とJTBで手配された京都を中心とした日本文化の紹介等々、3週間をフルに活用した日本の経済と文化を知る国際理解の機会を満喫した。

  このプログラム終了後に実施したアンケート調査では、カナダ人学生は大いに満足し、数名は早速ながら日本への留学を希望するなど極めて高い効果を挙げることができた。
  また、カナダ人学生を受け入れた桃山学院大学側の学生も各種交流会を通じ大いに刺激を受けたことは確実であった。その効果は、最終日の空港見送りの場でも傍目にも明確に現れるなど、同学の日本人学生にも大きな効果が有ったものと確信している。

  同学では、今後もこれを機会にヨーロッパ等の提携校の学生を招聘し、国際理解教育の幅を広げたい意向で、昨年来、同学と包括連携契約を締結しているABICとしては、今後の対応にも全力を挙げていく所存である。
  なお、同学とは、2002年12月の関西デスク開設直後の経営学特講(日本語による半年15コマ)を皮切りに、現在では、1. 外国人交換留学生や大学院生を対象とした全て英語による半年15回の経営学特講、 2. 国際ビジネス講座、 3. 国際経営論、 4. 大学院での日中連携講座や中国語講座等々(毎年約70コマ)を担当するなど、同学の学長、副学長のご理解と協力を得て、今後、取り組みはますます拡大するものと思われる。
  他方、同学を通じ和泉市を経由しての中小企業支援も模索中であり、関西在住会員の皆様方の活動への参加を是非お願い致したく、興味をお持ちの方は関西デスクまでご連絡いただきたい。

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