マンスリー・レポート No.92 (2008年8月)
活動会員のレポート
  日本貿易会/ABIC/関西学院大学/青山学院大学 共催プロジェクト
       
関東での参加者

1.第2回日米高校生交流の集い
 日本貿易会並びにABICは関西学院大学(7月25日、26日)、青山学院大学(7月27日、28日)と第2回高大連携プログラム「日米高校生交流の集い」を開催した。
 今回は、アメリカからの留学生を主体にヨーロッパ、カナダからの留学生も参加して、アメリカ理解を主題にしつつよりグローバルな視点も加え、大学生ボランティアが企画から運営まで中心的役割を担い、大学教授、社会人が側面支援を行う産学協同の試みとして、日本とアメリカ、ヨーロッパの高校生が寝起きを共にし、語り合う交流の場を提供した。
 米日財団の支援に加え、関西は在大阪・神戸アメリカ総領事館、民間国際教育交流団体のAFS大阪支部、関東は米国大使館・広報文化交流部、AFS日本協会東京支部が協力団体で参加した。

関西(7月25日〜26日)
 関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで、「本音で語るアメリカ文化論」を主題とし「お互いを知る大切さを発見しよう〜世界平和への第一歩」を副題にグループ討議と討議結果の発表をした。
 参加した高校生は、兵庫県立宝塚西高等学校、大阪府立箕面高等学校、私立啓明学院高等部、兵庫県立国際高等学校、大阪府立千里高等学校、関西学院高等部から日本人38名、アメリカ、カナダ、イタリア、スペイン、スウェーデンから来日中のAFS交換留学高校生13名の計51名、リード役は関西学院大学生・AFSボランティアの大学生計17名。
 初日は、大高博美関西学院大学教授の開会挨拶に続き在大阪・神戸アメリカ総領事館からのメッセージ、グルーベル関西学院院長の「My Dreams for US-Japan Relations」と題した基調講演、フルブライト留学大学院生の基調講演、昼食後のスキット寸劇、グループディスカッション、夕食後のダンス・レクリエーションで親睦を深めた。
 2日目は、午前、午後各1回グループディスカッションを設け、グループごとに英語による発表会に臨んだ。野村哲三ABIC会員(元三菱商事)から各チームの発表会講評と結果発表があり、最優秀チームに名鏡ABIC事務局長から表彰並びに賞品が授与された。その後、大高教授による修了書授与・講評の後、日本貿易会三幣常務理事兼ABIC理事長の閉会挨拶を以って無事閉幕した。

関東(7月27日〜28日)
 丸紅の協力により丸紅多摩センター研修所で、「Share the future」を主題に、「どんな世界であってほしいか」を副題としてグループ討議をした。
 参加した高校生は、横浜市立横浜商業高等学校、東京学芸大学附属高等学校、青山学院高等部、埼玉県立浦和高等学校、神奈川県立相模原高等学校、私立横須賀学院高等学校から日本人28名、アメリカ、カナダ、イタリア、スペイン、スウェーデンから来日中のAFS交換留学高校生16名の計44名。リード役は、青山学院大学大学生・AFSボランティアの大学生の計10名。
 初日は、日本貿易会天野正義専務理事の開会挨拶の後、青山学院大学学長室の濱本嘉郎氏の歓迎の言葉、藤田卓ABIC会員(元丸紅)の「America seen through Major League Baseball(MLB)」と題したスピーチが続いた。午後は夕食前まで2回グループディスカッションを行い、夕食後スポーツレクリエーションで汗をかいてから3回目のグループディスカッションに移った。
 2日目、午前中グループディスカッションを1回行った後、アメリカ大使館広報・文化交流部のレベッカ・ハーモン氏が「Make the Future Count─Some numbers to think about」と題する興味深い英語スピーチを行った。昼食後、まとめのグループディスカッションを経てグループごとに英語で発表。閉会式は、AFS第一期生でもある藤井健一朗ABIC会員(元新日本製鐵)演ずる英語落語で閉幕した。参加者全員による投票で最優秀グループを選び、名鏡ABIC事務局長から表彰ならびに賞品が授与された。続いて長谷川信青山学院大学副学長による講評、三幣日本貿易会常務理事兼ABIC理事長の閉会挨拶、参会者全員の記念撮影後、交流会を経て散会した。

 (日米高校生交流の集い担当 大西おおにし 俊男としお角井かくい 信行のぶゆき川俣かわまた 二郎じろう

関西 最優秀として表彰されたグループの発表 関東 藤井会員による英語落語 

 

2.関西学院大学・高大連携授業 アメリカ理解教育
 2006年パイロット授業として始まった高大連携授業は、昨年、関西学院大学の正規講座となった。2年目となった今年は担当の藤沢教授の発案でdebate 方式が採用された。アメリカ理解教育を進めるとともに、両国の様々な比較を題材にしつつ、発言力が弱いとされる日本人のディベート能力を高めることを狙いとしたもので、大変時宣を得た取り組みとなった。8月5日〜7日の3日間にわたり、関西学院大学上ヶ原キャンパスにて実施された。

【講師陣容と基調講演】   
関西学院大学 藤沢武史 商学部教授 「米国の観光地と観光産業─
 日本人との対比」
中条道雄 綜合政策学部教授 「米国の大学と高校の教育制度─
 日本と対比」
摂南大学 家本真実 専任講師 「アメリカの音楽のユニークさ─
 日本と対比」
ABIC 藤田卓会員 「アメリカの音楽のユニークさ─日本と対比」 
  村井勝会員 「米国企業の統治構造─日本企業との比較」 
  野村哲三会員 「アメリカ人の愛国心─日本人との対比」 
【受講生】
大学生9名、高校生16名
(関西学院高等部、啓明学院高等部、 宝塚西高等学校、箕面高等学校)  

ディベート大会

 ディベートのタイトルは、1.愛国心の日米比較、2.観光地日米比較、3.ミユージック日米比較であった。大学生と高校生の混成で、「Yes」班と「No」班各3チームの計6チームを編成した。この授業は、担当教授・講師だけではなく同学の大学生も高校生を指導するというリーダーシップ養成の場として、また、大学生と高校生が共に研究命題につき協力して問題解決に当たるというところに本講座の特徴と意義がある。一つの共通問題を掘り下げ論理的かつ具体的に論じる能力と、プレゼンテーション・スキルとディベート能力の基礎を身につけることを目的としている。
 今回は、初めての試みとして講座の前に事前補講を用意した。初めてディベートに取り組む高校生が大学生を交えてのディベート方式の講座に容易に溶け込めるようにするのが目的である。ABICのプロジェクトメンバー4人が、野村哲三会員(元三菱商事)をキャップとして、事前に数回の準備をし、また、ディベート経験のある大学生の参加も得て、要望のあった宝塚西高等学校、箕面高等学校で実施、両校の先生、生徒にも大変好評で感謝された。
 ディベート大会は、最終日に2時間にわたり、6チームが熱戦を.展開、最優秀テームには名鏡ABIC事務局長から賞品が授与され、藤沢教授から高校生に高大連携授業の終了書が手渡された。当日は、浅野孝平副学長、矢倉達夫教務部長も出席され、天野正義日本貿易会専務理事の閉会挨拶があり、3日間の夏季特別講座を成功裏に終了した。

(関西デスクコーディネーター 大西おおにし 稔男としお

参加者記念撮影 野村会員の基調講演
 
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