日本貿易会並びに国際社会貢献センター(ABIC)は関西学院大学、青山学院大学と英語による第4回高大連携プログラム「高校生国際交流の集い」を開催した。
大学生が中心的役割を担い、産学協同の試みとして、日本と諸外国の高校生が寝食を共にし、グループ討議をした。関西は民間国際教育交流団体のAFS大阪支部、関東はAFS日本協会東京支部が協力した。
関東 参加者
関東(7月24日~25日)
丸紅の協力により丸紅多摩センター研修所で、「ABIC CAMP 2010」と銘打ち「Discover the New」の主題の下に、グループ毎にテーマを決め、討議した。
参加した高校生は、横浜市立横浜商業高等学校、東京学芸大学附属高等学校、青山学院高等部、埼玉県立浦和高等学校、神奈川県立相模原高等学校、私立横須賀学院高等学校から日本人28名、米国、カナダ、イタリア、スウェーデン、ブルガリア、香港から来日中のAFS短期交換留学高校生20名の計48名。リード役は、青山学院大学大学生・AFSボランティアの大学生の計10名。AFS短期交換留学生は日本語研修も来日目的で、英語より日本語が通じやすい留学生もいることに着目、交流の場では英語のみならず日本語も話すことにした。
関東 初日開会式直後の打ち解け儀式?
ハンバーガー・ゲーム
初日は、日本貿易会市村泰男常務理事(ABIC理事長)の開会挨拶の後、ハンバーガー・ゲームで打ち解ける場を設けた。午後は1955年AFS第一期生として渡米した渡辺来三郎氏がゲストスピーカーとしてAFS留学体験をわかりやすい英語で語った。グループ分けの後夕食を挟みグループ毎に個別テーマを決め、3回グループ討議を行った。
2日目、起床後体育館に集合し体操、朝食後4回目のグループ討議、スポーツ活動は大縄跳びで交流と連帯を深めた。その後昼食をはさみ5回目のグループ討議を経てグループごとに発表。参加者全員による投票で最優秀グループを選び、ABIC伊地知紀仁事務局長から賞品授与。続いて日本人、留学生双方から活発な感想が述べられ、言葉で言い尽くせないほど自分に自信を与えてくれたとのアンケート回答が印象的であった。最後に青山学院大学学生部副部長の尹ゆん志煌しこう経営学部教授の閉会挨拶、参加者全員の記念撮影後、交流会を経て散会した。
(小中高校国際理解教育コーディネーター 角井 信行、 川俣 二郎)
関西(7月23日~24日)
関西 参加者
関西学院大学上ヶ原キャンパスを会場に「共に会い共に知ろう ~ This is it 2010」をテーマに開催した。
参加した高校生は、兵庫県立宝塚西高等学校、兵庫県立国際高等学校、大阪府立箕面高等学校、大阪府立千里高等学校、私立啓明学院高等学校、関西学院高等部から計41名。AFSの協力により、米国、メキシコ、イタリア、フィンランド、ブルガリア、ハンガリー、スウェーデン、タイ、マレーシア、インドネシア、カンボジア、中国(香港)の計12ヶ国から短期、長期留学生合計21名が参加した。関係者の努力により、回を重ねるごとに本行事へ参加する高校生、留学生の国籍数が増加してきた。
関西 グループ発表
初日は、関西学院大学浅野孝平副学長による開会挨拶、グルーベル関西学院長の講演に続き、今回初めての企画として関学大在学中ESSで活躍され、その後AFS一期生として渡米されたABIC会員の藤井健一朗氏(元新日本製鐵)が英語落語を披露された。高校生、留学生共、大いに笑い落語の面白さを実感した。高校生、留学生は昼食後のキックオフ レクレーションで直ぐに打ち解けあい、午後から、「マイケルジャクソンについて」「ファッションと衣料品」「ファーストフード」「学校でのいじめ」「結婚」「スポーツ」「アニメの世界」をテーマとした7グループに分かれ、ボランティア学生の熱心な指導によりディスカッションを開始した。
2日目もグループディスカッションを続けた。更に今回は、関学茶道部、書道部を訪問する機会を設け、留学生も日本文化の一端に触れることができた。
二日間に亘る合計3回のディスカッションを経て、各グループが工夫をこらして結果発表を行った。関学高等部大西加奈子教諭によるウイットに満ちた英語による講評後、参加高校教諭、ABIC伊地知事務局長を交え審査を行い、最優秀グループ及び優秀2チームを表彰した。伊地知事務局長からの挨拶、浅野副学長による閉会挨拶の後、参加者全員が茶話会に席を移し、改めて親交を深め合った後、散会した。
(関西デスクコーディネーター 大西 稔男、 橘 弘志)