山本関学副学長による開会挨拶
グループディスカッション
表彰式
伊地知ABIC事務局長から表彰状と
記念品を授与される受賞グループ
国際社会貢献センター(ABIC)と日本貿易会はグローバル人材育成への貢献活動として毎年夏に関西学院大学や青山学院大学(今年は中止)と産学共催のプロジェクトを行っている。
第5回高校生国際交流の集い(7月22日~23日)
公益財団法人AFS日本協会および日本国際交流振興会の協力、米国総領事館(大阪・神戸)の後援により、第5回高大連携プログラム“高校生国際交流の集い”を開催した。
このプログラムは関西学院の大学生をリーダーとして、日本の高校生と諸外国の短期留学高校生が寝食をともにし、レクレーションやグループ討議・発表を通して交流を行う機会を提供するもの。2011年は東日本大震災の影響で留学生の参加が危ぶまれたが、関係者のご尽力で留学生の参加は2010年より少なくなったものの開催の運びとなった。
会場は関西学院大学上ヶ原キャンパスで、今年は「つながり」を大テーマに、「Now or Never 今、私たちにできること」をスローガンとして開催した。
参加した高校生は兵庫県立宝塚西高等学校、兵庫県立国際高等学校、大阪府立箕面高等学校、大阪府立千里高等学校、啓明学院高等学校、関西学院高等部から計28人、AFS、JFIEの協力により米国、ブルガリア、イタリア、カナダ、オーストラリアから計12人、関西学院の大学生19人が参加した。
初日午前は関学生チーフリーダーの京橋さんの司会の下、山本昭二関西学院大学副学長による開会挨拶、ルース・M・グルーベル関西学院長、米国領事館の米国人インターンのダニエル・デュラン氏による日本語を交えた講演などがあり、その後、高校生・留学生はボランティア大学生より説明を受けた後、昼食後のドッジボール大会で直ぐに打ち解けあい、日本人・留学生混合のグループに分かれ、各大学生リーダーの指導の下「つながり」を大テーマとして各グループでのデイスカッションを開始した。
2日目午前は引き続き各グループによるデイスカッション、間に大学茶道部によるお茶会を挟み、各グループが寸劇を取り入れるなどユニークな発表を行った。AFSの大西加奈子審査委員長によるユーモアを交えた楽しい英語による講評後、1位・2位・努力賞(3位・4位・5位)を発表、表彰状と記念品および全員に修了証を授与し、伊地知ABIC事務局長の挨拶で閉会となった。
閉会後も名残惜しく、皆連絡先を交換し合い再会を誓っていたが、大学生リーダーがプログラムを無事遂行できたことに感極まって涙を流す場面もあり、若い人達に感動を与えることができた大変有意義なプログラムとなった。
講義する平林会員
研究発表会
高大連携講座003(8月4日~9日)
本講座は関西学院大学の正式な単位履修講座として、2006年より開催されている。事情により中断した年もあったが、履修している大学生が高校生を指導しながら講義を一緒に聴講し、テーマを決めて研究発表を行い、その内容につき討議を重ねるという全国でも稀な講義となっている。
従来はアメリカ理解教育ということで、北米を中心とした講義内容となっていたが、2011年はアジアにも目を向け、日本・北米・アジア(主に中国とインド)の関係につき企業経営・政治経済・社会文化という多面的な側面から考察を行うという内容になった。
座長は商学部の藤沢武史教授であるが、大学生は文学・法・商・総合政策・人間福祉など学部を超えた履修者が集まり、高校生も関西学院高等部のみならず、兵庫・大阪の公立高校ならびに私立高校の生徒も出席し、高校の授業では味わえないアカデミックなテーマでの講義受講や研究・討論を行うという貴重な経験を提供することができた。
なお、ABICの会員であり駐インド大使などを歴任された平林博氏に「日米中印間の外交力学」という政治面での講義を行っていただいたが、大学生・高校生より好評を博し、この講義に触発されて研究発表では日印外交をテーマに取り上げたグループがあったことを申し添える。
(関西デスクコーディネーター 橘 弘志、 大西 稔男)