活動会員のレポート

兵庫国際交流会館での活動

文化教室
 2015年6月から開始した留学生を対象としたABIC文化教室(空手、華道、書道)は月を追うごとに参加者が増え、10月の時点で空手は延べ参加者数24人、華道16人、書道18人、合計58人となっている。兵庫国際交流会館には、38ヵ国から約190人の留学生が寄宿し、神戸市を中心に関西の16の大学に通っている。10月に20人が新たに入館、異文化に対しての旺盛な探究心から文化教室に積極的に参加している。特に今まで漢字など書いたことのないアフリカからの学生が、書道教室で初めて筆を執り、左手で書いていたのを講師に右手で書くよう指導を受け、その後右手で書くことができるようになった。このことに対し、最初は困惑していたものの現在は喜びと満足を覚えるとの感想を寄せている。漢字の国中国からの学生は、初心者とは異なる上級の字を書くことで意義を感じている。
 オリンピック種目に入る予定の空手は、男子のみならず、女子の参加者も増えている。従来は4-5人程度であったのが直近では9人が参加している。月1回の稽古では物足りないと近くの空手道場に通う者も出てきている。また館外の留学生数人も参加しており、空手は今後参加者が増加するものと思われる。華道も国際化が進んでおり、参加者が増えつつある。10回受講すると講師より終了証が出るため、現在月1回の教室を2回に増やしてほしいとの要請もある。作品は部屋に持ち帰り、4-5日鑑賞している。
 兵庫国際交流会館では、文化教室以外に日本語教室も2015年5月より開講、ABICはさらに広範な学生支援活動を目指しており、関西在住の会員の皆さま、お知り合いの方のご支援、ご協力をお願いしたい。




秋の新入館生歓迎バザー
 10月9日(金)の新入館生ウエルカムパーテイに続き、11月3日(火)、歓迎バザーが開催された。これで3回目になるが、秋の新入生20人はじめ既入館者と一部外部からの来場者を加え約190人がバザーに参加した。今回もABIC会員および支援企業とその社員、ならびに日本貿易会の役職員等の方々から70箱を超える広範囲な品物をご寄贈いただき、5万5,000円の売り上げを得ることができた。この売上金は、同館の留学生支援活動資金として提供させていただいた。ご支援くださった皆さまには厚く感謝申し上げたい。
 今回、マラウイ、エチオピア、セネガル等アフリカ諸国からの留学生に加え、スペイン、ドイツ、イラン等からの日本に来て間もない学生にとり、皆さまから提供された生活必需品は、極めて安価で販売され払底するほど好評であった。関係者からは次回も是非開催してほしいとの要望があった。バザーには、関西デスクに加え、日本語講師も参加し入館者との交流も行った。



(関西デスクコーディネーター)