日本語・日本文化教室
ABIC日本語教室は2015年度の受講者が759人だったが、2017年度1,923人、2018年度は2,100人を見通している。ABEイニシアティブによるアフリカの留学生、ミャンマー、カンボジア、ラオス等からの留学生に加え、2018年度はシリアの若者を対象とする人材育成プログラム(JISR)(注)により多くのシリア人大学院生が日本語初級クラスを熱心に受講している。日本語クラスで学んだアフリカの留学生数人は10月より日本で就職、ABIC講師にとって、熱心な指導に報われた感がある。
一方、日本文化教室も順調に推移し、とりわけ空手はアフリカの男子学生には人気があるが、最近ミャンマーからの女子学生も参加している。講師は他の道場でも教えており的確な指導には定評がある。華道も根強い人気があり、この度中国人留学生が2年で72単位を取得し、凖教授の資格を得た。華道が急速に広まりつつある中国で生け花を教えたい意向。書道教室は、参加者の確保に苦労してきたが、マダガスカルの留学生はコンスタントに出席しており、行書も書けて上達が著しい。
(注)「シリア平和への架け橋・人材育成プログラム」(Japanese Initiative for the future of Syrian Refugees:JISR(ジスル)) JICAは2021年度までに100人のシリア国外の留学生を受け入れる。ジスルはアラビア語で架け橋の意味
2018年秋の留学生支援バザー
10月28日(日)に第9回となる留学生支援バザーが開催された。秋の新入生60人はじめ既入館者と一部外部からの来場者を加え約180人がバザーに参加した。今回もABIC会員および支援企業とその社員、ならびに日本貿易会の役職員等の方々から96箱もの広範な品物をご寄贈いただき、約6万5千円の売り上げを得ることができた。この売上代金は、同館の留学生支援活動資金として提供させていただいた。ご支援くださった皆さまには厚く感謝申し上げたい。
今回、従来のアフリカ諸国からの留学生に加え、ミャンマー、ラオス、ベトナム、など東南アジア、難民としてシリア国外からの留学生にとり、これから厳しい冬を迎えるに当たり、皆さまから提供された衣類や生活必需品は大変好評であった。関係者からは次回もぜひ開催してほしいとの要望があった。バザーには、関西デスクに加え、今回大口寄贈いただいた愛知ロータリーEクラブの会長もバザーの様子を視察された。ABIC関西デスクでは、関係者の協力を得てバザー以外でも、前述の日本語・日本文化教室を展開しており、さらに広範囲な学生支援活動を目指し、関西在住の会員の皆さま、お知り合いの方にはこの方面のご支援、ご協力をお願いしたい。
(関西デスクコーディネーター)