活動会員のレポート

東京国際交流館での活動

 ABICは、東京国際交流館(TIEC)において日本語広場、日本文化教室、春・秋のバザー、国際交流フェスティバルでの日本文化体験教室等、さらにはTIEC在館者の育児健康相談、入園、入学、各種健診等さまざまな支援を行っている。

日本語広場
 コロナ感染拡大第6波のため1月から中断されていた対面式授業は、4月初旬から再開し、4-9月に398人、2022年1月から新たに始めた金曜日19時からのオンライン授業は234人(元TIEC在館者を含む)が日本語広場での活動に参加した。なお、8月前半の夏期集中コースはコロナ感染拡大第7波を考慮して見送られた。
 コロナ前は家族帯同者の本人やその家族などが大勢参加していたが、コロナ禍によりそれらの人々の参加が大幅に減り単身者が主体になった。単身者は大学の授業があり、平日での参加が難しいケースが多く日本語広場への参加者数に変化をもたらした。
 学生、研究者とも8月でおのおのの過程を修了するケースが多く、7-8月にかけて退館する一方、入館者は日本の入国基準が厳しいことから来日・入館時期が後ろ倒しとなり、7月、9月の日本語広場への参加者が半減した。
 従来、金曜日は日本語広場は休みだが、1月から初級2の2クラス、中級の2クラス、計4クラスのオンライン授業を開設。いろいろな理由で午前中の参加が難しい学生のために19時から20時半までとし、さらにTIECを運営・管理する日本学生支援機構(JASSO)の了解を得て元TIEC在館者にも門戸を開いた。元TIEC在館者は日本で就職した人もいれば、帰国した人もおり、国際的なつながりを広げる場にもなっている。TIECを退館しても、なお日本語を勉強しようとの意欲を真摯しんしに受け止め対応することが必要。現役の学生にとっても日本語だけでなく、元TIEC在館者からいろいろな話が聞ける機会にもなっており、オンライン授業は有意義なものになっている。
 新規入館者が増える10月初め、および10月下旬の2回に分けて日本語広場・日本文化教室のPRを目的に、今回初めて全TIEC在館者に一斉メールを管理センター経由で発信した。その効果があって、10月からの参加者がかなり増え、特に初級1、中級、上級コースの増加が目立っており、PRの大切さを改めて認識した。11月中にもさらに50人程度入館予定なので、再度一斉メールを出す予定。

日本文化教室
 日本語広場と同様4月から活動再開。再開を待ち望んでいた人が多く、各クラスとも活況を呈した。夏休みの8月を除く4-9月で123人が参加。10月以後も参加者向けにPRをし、できるだけ多くの人が参加するように努める。

バザー
 2022年度は5月と11月に開催。ABIC活動会員ならびに法人会員各社から多くの寄贈を頂戴し、いずれも盛況であった。寄贈をして下さった皆さまに対して心からのお礼とともに、今後とも引き続いてのご支援・ご協力を切にお願い申し上げます。
 バザー開催日には日本語広場の講師がABICの活動を入館者に紹介し、日本語広場や日本文化教室への参加者増を図っている。

国際交流フェスティバル
 通常は8月開催だが、2022年度は2023年2月25日に開催予定。ABICは書道、華道、空手の体験教室を開く。開催時期は2月とかなり先であり、コロナの感染状況の行方は不明だが、JASSOは状況次第で対面だけでなくオンラインも活用するハイブリッド方式を考えている。

 なお、留学生支援グループの活動としては上記以外に「日本語教師養成講座」や「会員企業や大学への日本語講師派遣」も行っており、ご関心がありましたら、ABIC事務局へご連絡ください。

(留学生支援担当コーディネーター)


日本語広場

茶道教室