活動会員のレポート

東京国際交流館での活動

留学生支援グループコーディネーター  宮子 みやこ 和子 かずこ (元 住友商事)

 ABICは留学生・家族の居住施設である東京国際交流館(TIEC)において、日本語広場、日本文化教室、春・秋のバザー、国際交流フェスティバルでの日本文化体験教室、さらにTIEC居住者の育児相談・新生児訪問通訳など、さまざまな支援を行っている。

日本語広場
 4クラス(初級Ⅰ、初級Ⅱ、中級、上級)に分け、日曜日を除く毎日(上級は週2日)、日本語を教えている。初級Ⅰクラスは、国際交流基金がウェブで公開している「いろどり入門」を2023年10月から教材に取り入れている。同一教材の使用により参加者の進捗状況が把握しやすくなった。初級Ⅱクラスは、中級レベルに近い参加者もいるので、顔触れを見て教材を駆使している。中級クラスは最近、会話の学習を希望する参加者が多く、タイムリーなテーマを選んで会話を教えている。上級クラスは、日本の著名な作家の作品を読み、意見を交わし合ったりしている。
 初級Ⅰ、初級Ⅱ、中級は金曜日にオンラインクラスを設けている。大学の研究室にいながらや育児に携わりながらなど、それぞれの生活に合わせて参加できるので好評となっている。
 今後とも、日常生活に役立つ日本語を学び、日本の生活を楽しんでもらいたいと考えている。

日本文化教室
 原則月1回、茶道、華道、書道、将棋、囲碁、空手の各教室を開催している。茶道、華道、空手は特に人気が高い。書道では、漢字は難しいけれども筆使いが楽しいという声を聞く。囲碁では、アプリを取り入れたりして興味を引くようにしている。将棋は参加者が少ないが、10月は8人も参加してくれ、驚きとともにうれしさがあった。今後も継続して参加してくれることを願っている。

国際交流フェスティバル
 10月26日(土)に開催された国際交流フェスティバルでは、華道、書道、空手の体験教室を実施した。家族連れの地域住民やジンバブエ、バングラデシュ、カナダなどからの留学生、延べ約70人に楽しく日本文化に触れてもらった。



日本語広場

国際交流フェスティバルでの華道体験教室

国際交流フェスティバルでの空手体験教室