
獺祭の見学でスタッフの説明を通訳する
(獺祭のベストを着たスタッフの右隣が筆者)

大嶺酒造のカフェでの利き酒(左から2人目が筆者)
2025年11月中旬に、ロイタ株式会社主催の標記ツアーに英語通訳兼案内役として帯同した。
ABICとの関わり
数年前に会社の同期と会食した際に、当時ABICのコーディネーターをされていた元直属の上司にも参加いただき、ABICの活動について説明を受け興味を持った。2024年2月にABICの会員となり、いろいろな活動機会の案内を受けていたが、そのなかで本ツアーは私が保有している唎酒師(日本酒サービス研究会資格)、SAKE DIPLOMAおよびSAKE DIPLOMA INTERNATIONAL(いずれも日本ソムリエ協会資格)ならびに山口県出身であることが生かせると考え応募した。
本ツアーの趣旨および参加者
本ツアーの趣旨は、日本酒の酒造りの伝統を学ぶことをキーコンセプトに日本各地にある伝統文化、自然、ホスピタリティ、食文化などを体験すること。参加者は主催者1人、ツアー参加のため来日したシンガポール人、カナダ人の総勢10人だった(筆者除く)。
ツアー準備
8月中旬に私用で実家に帰省する機会があったので、改めて錦帯橋、秋吉台秋芳洞などの観光パンフレット(英文)を読み直した。また、主催者に秋芳洞での過ごし方や駐車場の場所などを事前およびツアー中に提案した。
山口ツアー 11月14日(金)~15日(土)
◇1日目(14日)
広島を出発し、錦帯橋、獺祭を訪問した。錦帯橋では、美しい五つのアーチを持つ木造橋であり、かつ「木組みの技法」、すなわち釘をほとんど使っていない橋であることなどを説明しつつ散策した。ツアー参加者には、遠景の山頂にある岩国城、錦川を泳ぐ魚の群れや釣り人などにも興味を持っていただけた。
獺祭では、同社スタッフ2-3人に設備、製造工程、研究室、検査室などをご案内いただき、私が説明内容を都度英語で解説した。検査結果の資料までも写真撮影させていただけて驚いた。残念ながら日本酒販売棟の広さの関係もあり人数的に試飲は難しかったので、各自気に入ったお酒を購入して出発することとなった。
次いで、萩焼の世界では有名な大和保男氏の「保男窯」に向かい、車中で簡単に萩焼の説明を行った。同窯の店舗部分をスタッフの説明を受けつつ視察し、各自気に入った萩焼を購入した。宿泊先の「松田屋ホテル」への移動中の車中では、明治維新の頃、同ホテルで坂本竜馬や高杉晋作などの志士が集まって会合したということを説明するとともに、ホテル近くの酒販店を紹介した。
◇2日目(15日)
秋吉台では、カルスト台地を展望台から眺め、そのあとしばらくおのおので台地を散策して過ごした。秋芳洞では、美しく神秘的な鍾乳洞内をじっくり時間をかけて散策した。皆さんは、「百枚皿、千畳敷、傘づくし、大黒柱、黄金柱」などさまざまな形の鍾乳石を興味深そうに鑑賞しておられた。
大嶺酒造では、蔵見学はできなかったが、併設のカフェで日本酒「飲み比べ3種セット」を注文し、私よりそれぞれのお酒のテイスティングコメントをお伝えしつつ利き酒を楽しんでいただき、皆さんそれぞれお気に入りのお酒を購入した。
◇後日談
ツアー参加者のうち2人が私の現在の勤務先である名古屋の純米酒バーに来店された。こちらでも私の説明を聞きながら日本酒を楽しんでいただいた。
今回、本ツアーに帯同させていただいたことで、「日本の伝統的酒造り」ならびに山口県の名所、文化、歴史をご案内することができ、とても有意義であった。
(主催者からのメッセージ)
このツアーは、10月から4月くらいまでの酒造の時期に実施しており、特に春の桜と秋の紅葉の時期は人気があります。温泉旅館に泊まることも一つの目玉です。今後も、ABIC活動会員の方々に英語通訳兼案内役としてご支援いただきたく、よろしくお願いいたします。