関西学院大学とABICが共同し、本年8月8日、9日の2日間、高校教諭3名の参加を得て高大連携夏季研修をパイロット授業として関西学院大学で実施した。高大連携は、大学の講座に近隣の高校生も受講できるというものが一般的であるが、本プロジェクトは大学生と高校生が主体性を持って研究に取り組むことを主眼とし、大学教授、高校教諭、ABIC会員がその研究をサポートする体制を取っており、他に例を見ない高大連携となっている。
プロジェクトに参加している宝塚西高校、啓明学院高等部、関西学院高等部から14名の生徒が参加、同大学から12名の学生が参加した。
ABIC講師3名(野村哲三〈元 三菱商事〉、中西康孝〈元 三菱商事〉、新谷大輔〈三井物産〉)による米国をテーマにした基調講演に始まり、学生および生徒は4班に分かれ、『映画でみるアメリカ高校生のライフ・スタイル』『社会・民族 日本がアメリカから学ぶこと』『NPOとソーシャル・アントレプレナー』『歌を通して見るアメリカ』の4つのテーマからそれぞれ選択し、大学生が指導役を務めて図書館やインターネットで資料を集め、研究発表会を行った。
この発表会の模様は、ユニークな取り組みとして朝日新聞阪神版にカラー写真入りで報道された。同大学では、今回のパイロット授業を踏まえ、来年度は内容をさらに充実させ、対象高校も増やすなど、正規の授業として取り組む方向で検討されている。
(関学・ABIC共同プロジェクト・コーディネーター 宇佐見
和彦)
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