ABICでは発足以来、大学やエクステンションセンター等の社会人講座へ数多くの会員の方を講師として派遣している。派遣先は年々拡大傾向にあり、講座内容も多様化してきている。2007年度は講座実施コマ数が1,100コマ(90分1コマ換算)を突破し、昨年度の3割強増加する見通しである。
これもひとえに、従来講師として出講していただいた会員の皆様のご尽力の賜物であるといえる。さらに今般、比較的最近会員となられた方々にも新講師として活動していただくために、7月17日(火)、日本貿易会大会議室において掲題勉強会を開催した。
ABIC入会時のアンケート項目で、活動希望分野の内、「大学等での講師」に丸印をしていただいた方、あるいは本年度新規に講師を引き受けていただいた方々24名の参加を得た。勉強会の次第は、以下の通り。
1.挨拶 |
名鏡 敬治(ABIC事務局長) |
2.大学講座コーディネーター自己紹介 |
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3.講座提供の現状 |
布施 克彦(大学講座コーディネーター) |
4.面白い講義の仕方 |
萩原 良信(LEC大学教授) |
5.大学・学生の現状、講師としての注意点 |
谷川 達夫(大学講座コーディネーター) |
6.教室でのプレゼンテーション |
猪狩 眞弓(大学講座コーディネーター) |
7.コーディネーターの感想 |
森 和重(大学講座コーディネーター) |
8.ディスカッション |
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3.「講座提供の現状」ではどのような大学やエクステンションセンター等で、どういうテーマの講座を受注しているかなどの説明、4.「面白い講義の仕方」では、ABIC会員でもあり現在LEC大学専任教授としてご活躍で、教員採用基準などの知識をお持ちの萩原氏が「現代学生気質」「プロの講師としての心構え」「講義評価基準」についての講演を行った。5.「大学・学生の現状、講師としての注意点」では大学・学生の現状説明と共に、商社退職後に講師としてデビューに至るまでの体験談を披露し、6.「教室でのプレゼンテーション」とはどのようなものかについてプレゼンを行い、講師経験者が作成したパワーポイント資料等も紹介した。7.「コーディネーターの感想」では、会員の方々を講師として派遣するコーディネーターとしての感想や、実際に講師として出講してきた際の経験談、今後の講師候補の方への要望などをまとめてお話しした。
ABICでは継続して毎年講座を受注している大学等が多く、さらに近年では個別大学との包括提携を結んでおり、講座数は益々拡大傾向にある。従来ご活躍いただいている会員の皆様に加え、新しく会員となられた皆様にも講師として活動の機会を得ていただきたく、今回の勉強会がそのきっかけとなれば幸甚である。
(大学講座担当コーディネーター 猪狩 眞弓 元三井物産)
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