本書は、中国進出に関わる中小企業の質問や講演テーマなどを、Q&A形式にまとめたものである。筆者は、中小企業基盤整備機構を通じて訪問した約30の都道府県の企業から実に様々な相談を受け、また、それら企業の経営者と中国各地を回り、関係当局や進出企業から貴重な情報やアドバイスを得た。
大手企業の海外進出には、関係事業部門に加え、財務、審査、法務、人事・総務部門等の知識や経験が総動員される。しかし中小企業の場合、限られた人材で多くの決断をしなければならない。また氾濫する中国関連記事や情報の中で、「中国に進出したいが、何から始めればよいのかわからない」という経営者も少なくない。
本書は、筆者自身の商社勤務と中国駐在経験を踏まえ、それと対比しながら、中小企業の陥りやすい落とし穴など、多くの事例と新しいデータに基づく解説に努めている。「13億人の中国市場」は、コロンブスのアメリカ大陸発見の比ではない。大市場に隣接することの幸運さを、多くの中小企業に実感して欲しいと願い執筆された書である。
構成: |
第1章 |
中国への進出に当たって |
第2章 |
様々な進出形態 |
|
第3章 |
進出先の選定方法 |
第4章 |
会社設立と運営 |
|
第5章 |
従業員採用のかんどころ |
第6章 |
中国での販売 |
|
第7章 |
経営リスクマネジメント |
第8章 |
中国を知る |
|