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第一知床ホテル玄関前 前列左から3人目 筆者 |
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大空町商工会での特産品説明会 |
研修会の目的:北海道の農水産品の加工、商品化へ絞り込んだ事業で、北海道庁のバックアップにて北海道商工連合会が中小企業庁からの補助金を活用し、都市と北海道を結ぶ人材(推進役)つくりを目的とし、地域の農水産業、加工企業者とのマッチング体制つくり、売れる商品づくりに関してアドバイスする人材育成を目的として実施された。
参画メンバー:15名。ABICからは9名、その中で2009年2月に実施された「世界で一番素敵な過疎の町、厚沢部町の町興し」に参画した「ABIC6人の侍」のうち、日程調整が出来た安田さんと私の2名が参画した。その他は移住も考慮に入れて参加した渋川市からの古希間近のご夫婦、徳島県のグリーンビジネスの青年社長、東京のガーデニング誌出版社の女性副社長と女性プロカメラウーマン、緑地建設会社の青年営業部長、地元北海道でハーブ農園を経営している女性オーナーなど。
研修日程:1回目:9月18日(東京)今回の農商工連携の意義、北海道の産品などの紹介と意見交換。
2回目:10月8〜9日(札幌)道内農林水産商工業の動向と課題などに関する意見交換、
3回目:10月27〜28日 北海道認証産品チーズ工場視察(斜里郡大空町)、北海道認証産品ジャガイモ焼酎工場視察と試飲、「ちょっと暮らし移住お試しハウス」視察(斜里郡清里町)。
研修所感:
@道庁、連合会、訪問先町々の役場、商工会が作成し、実行している認証産品、現状分析、今後の計画、方針など非常にきめ細かく見るべきものが多かった。
A東京、札幌での産業動向、マーケティング論、地域ブランド品づくりなどの座学的講義などは経験豊富なABIC会員諸氏には物足りなかったのでは。
B訪問先町々での認証産品の工場視察では、メンバー各々の経験を踏まえた活発な意見交換ができた。
雑感:
○網走の寿司屋で食べたキンキとホタテはさすがに美味い北海道産。これに味わい深い清里町の認証品焼酎「清里」がさらに追い討ちをかけ、ABIC仲間と財布の紐が緩みすぎるほど楽しんだ。
○内地では見られない直線で20km以上もあるという起伏に富んだ道路を走る送迎用バスの中から、ガイドさんが語る「〜時の明治政府からこの北海道の一部の広大な土地を、原野とは言え、無償で手に入れた渋沢栄一、鳩山和夫など〜」のエピソードを多少嫉ましい気持ちで聞きながら、晩秋の北の大地の美しい自然に見とれ入っていた。知床岬から寒風の海に寂しく浮かぶ国後島に涙ぐむメンバーもいた。
○四面豊富な海に囲まれたこの北の大地は、日本人の胃袋を満たす食糧生産基地とするだけでなく、観光、福祉の大地とすれば、世界の観光地スイスなどよりももっと素晴らしい観光地となるだろう。例えばドイツ、シュバルツバルトのバーデンバーデンのような心身共に癒やされるクアハウスの創設、その中には今は日本では禁止となっている健全な娯楽施設ルーレット等も開設し、リピーターが数多く訪れ、心身の癒やしと財布の紐を緩めて、地域の経済活性化に貢献できるようにすることも考えていいのでは。
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清里町での昼食がてらの特産品説明会 |
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東京での本研修会の説明会 |
○第2回目の10月8日は近年稀な超大型台風18号の来襲で、羽田出発前に5時間以上も機中に閉じ込められ、大幅な遅れであったが無事に新千歳空港に到着出来た。明治元年、北の大地を目指した榎本武揚や土方歳三が乗った幕府軍艦開陽丸は暴風雪のため江差沖で座礁沈没したが、私たちのJAL521便は強烈な台風にもかかわらず、無事目的地に到着した。この研修会の幸先の良さを感じた。
最後に、今回の研修プロジェクトは所期の目的達成までには多くの困難が待ち受けているだろうが、着実に前進できるものと確信する。先の厚沢部応援団ABIC6人の侍に続いて、北海道応援団がまた一つ出来た。
参加者(敬称略、氏名五十音順)
1回目:9名、2・3回目:8名(千葉会員不参加)
倉本 泰信(元富士通)、久保山 毅(元岡谷鋼機)、
坂部 正治(元富士フィルム)、
田中 洵(元日立ハイテクノロジーズ)、
千葉 紘(元三井物産)、寺田 光雄(元三菱マテリアル)、
中島 宏機(元旭化成)、松井 一也(元丸紅)、
安田 勤(元丸紅)
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