プロジェクトの受託
政府機関・大学関係の推進するプロジェクトの受託や協力、また、日本貿易会ならびにABICに加盟の法人会員各社が実施する社会貢献活動のプロジェクトに協力する活動も行っています。
政府機関・大学関係プロジェクトなどへの協力

虹の架け橋教室
- 文部科学省「定住外国人の子どもの就学支援事業〜虹の架け橋教室」委嘱事業:2008年の経済不況の影響を受けた外国人児童生徒への緊急就学支援事業として、2009年から文部科学省が実施した「虹の架け橋教室」委嘱事業を、ABICは6年間継続受託し、ブラジル人の子どもを中心に茨城県常総市とつくば市に2教室を開校し、2014年12月に無事終了しました。6年間で両教室に参加した児童生徒数は382名に上り、就学支援に貢献できました。2015年度からは、「定住外国人の子供の就学促進事業」として、補助対象が地方自治体の教育委員会・首長部局に変更となり、本事業が茨城県の委託事業になったため2016年度からは、ボランティアによる自主事業として活動が継続されています。
- 筑波大学「定住外国人児童の職育プロジェクト」への参加:在日ブラジル人学校や日本の公立学校の生徒に対し、将来に夢を託す進路・職業指導のため、筑波大学と協働で2010年に「職業育成(職育)プロジェクト」を立ち上げ、日本語指導・ワーク・ショップなどを実施してきました。
ABIC法人正会員の社会貢献事業への支援
- ABICは三井物産から「在日ブラジル人学校児童生徒支援プロジェクト」の業務を受託しています。本プロジェクトは2005年より開始し、15年以上の歴史を有しています。当初4年間は、在日ブラジル人学校約30校に対して学校の要望に応じて教育資材等の寄贈を行いました。2009年、リーマンショック(経済危機)が発生し、多くの保護者・児童生徒がブラジルに帰国した中で在日ブラジル人学校の経済的に困難な児童生徒を救済し、就学の機会を与える目的で奨学金供与に方針を転換して今日に至っています。2019年度からは、本プロジェクトの主たる条件として奨学金受給者に日本語能力試験受験を義務付けています。保護者・児童生徒を含めて約6割が日本永住を希望しており、日本語能力向上を目指し、個人の社会的実力をブラッシュアップしてもらうことが肝要です。必ずや、高校を卒業し進学や就職等に役立つものと大いに期待しています。また、ABICはこれまでに、同社推進の日本公立学校に通学するブラジル人児童生徒のための副教材開発プロジェクト、在日日系ブラジル人支援をしているNPO法人への支援、帰国した子どもの就学支援や心理相談など教育サポートをしているNPO法人「カエルプロジェクト」などへの支援に対しても協力してきました。
- 住友商事の社会貢献活動の一つとして2006年10月に「日本語を核とした日本文化交流プロジェクト」をベトナムのダナンで中学生を対象に日本語教室を開設。同社の要請を受けて日本語教師の資格を持つ会員を紹介しました(~2011年)。

カエル・プロジェクト

在日ブラジル人学校
支援プロジェクト